こんにちは。日本でたった一人の体重増加コーチ(※1)大畑です。
さて、今日のテーマは「体重を目標にするべきか?」です。
子供の頃から痩せていて、絶対太りたいと思っている方にとって、「体重」は常に気になる存在です。普通の人があと5キロ痩せたい、というのと全く同じように、「あと5キロ太りたい」となるわけです。
痩せたいと思っている人は、そもそもこのブログを読んでいないと思うのですが、何かの間違いで読んでいる人がいないとも限らないので、説明しましょう。
本当なんですよ、太りたい人は太りたい人で、「あ~、あと10キロ体重があったらな」とか、「ウエストがあと5センチ太かったらベルトの穴の位置が合うのに(今は一番細いとこの穴で閉めてもブカブカだぜ)」とか思うんですよ。子供の頃から痩せてて太りたい人は死ぬほど共感してくれると思います。
体重というものは、なにせ数値なので判断がしやすいんですよね。みなさん、体重が増えていたら、太ったと考えるし、逆に減ったら痩せたと考えます。なので、痩せたい人も太りたい人もほとんどの方が体重を目標にします。実際、私のクライアントも大半の方がそれぞれの目標体重を持っています。
ですが、数値だけを見るととんでもないことになりかねません。なぜなら、同じ骨格で同じ体重でも、筋肉や脂肪のつき方によって見え方はかなり異なるからです。
例えば、同じ5キロ増えるのでも、美しく5キロ増やすのと、ただ数字だけ5キロ増えるのとでは、その差はとても大きいです。「最も無意味な5キロの増加」は簡単にシュミレーション出来ます。例えば水を5リットル飲めば体重は5キロ増えます(5リットルとなると難しいですが仮に飲んだとしましょう)。説明するまでも無いですが、増え方としてはお腹がぽっこりするだけで、手足の太さは変わらず、全く無意味ですよね。これは極端な例ですが、実際の体重増加でもこれに似たことが起こる可能性があります。
なぜなら、痩せている人は、普通の人以上に偏って太りやすいからです。
普通の人でも太り方は均一ではないです。皆さんの周りの人も、「お腹周りが太る」とか「下半身が太る」とか嘆いていませんか? 普通の人でもそうなのですが、特に子供の頃から痩せている人は、増やし方を間違えると、普通の人以上にお腹まわりが偏って太りやすいのです。それでも体重という数値はしっかり増えるけれど、筋肉や、全身の皮下脂肪は余り増えないため、見た目の印象は殆ど変わりません。お腹だけがポコンと出てしまいがちです。
そのため、かっこよく太るためには、数字「だけ」を目標にするのは止めましょう。身体は、体重という数字では表せない、三次元の立体なんですから。3Dの立体として、美しいか、かっこいいかが重要だと思いませんか。
ここまで読んだ方は、「じゃあ、体重を目標にするのはやめよう」と思うかもしれませんね。でも、矛盾するようですが、体重もやはり重要です。
「偏って太りたくない、筋肉も付けたい」という場合でも、もともと脂肪が少ない人は、体重を増やしながらでないと筋肉も付きにくいので、体重が増えていかないと結果も出にくいのです。
また、体重が順調に上がっている方がモチベーションも続きやすいので、そのことからも、体重増加に取り組んでいる間はこまめに体重を把握する方がいいですね。
本日のまとめ
- 子供の頃から痩せている人は、偏って太りやすいので、体重だけを目標にしないでおこう。
- でも、体重が増えないと筋肉も増えにくいので、体重も指標の一つにしつつ、体型をきちんと把握しながら、きれいに体重を増やそう。
※1: 体重増加の情報をネットで出している人は他にもいますし、身体を大きくする指導もするトレーナーの方はいらっしゃると思いますが、面談でのカウンセリングやレクチャーをしたり、プログラム作成やトレーニング指導などを総合的に行う体重増加コーチは日本でもたった1人、私だけです(もしも他にもいらっしゃいましたら、こちらまでご連絡頂けましたら幸いです。体重増加の正しい知識を一緒に広めましょう!)。